宿敵交錯
- H. Inoue
- 2020年3月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年3月31日
中量級黄金時代と称された、1980年代。数々の激闘を演じたレナード、ハグラー、ハーンズ、そしてデュランによる"Fabulous FOUR"のライバル関係を、今さらながらひもといてみた。
井上 博雅
Hiromasa Inoue
ライバル"総当たり"!
シュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラー、トーマス・ハーンズ、ロベルト・デュラン。1980年代、"総当たり"戦を繰り広げ《中量級黄金時代》を形成した、4人のビッグネームだ。

1981年9月16日にラスベガスで行われ、史上No.1ファイトと評価する声も多く聞かれるウェルター級の頂上決戦《レナードvs.ハーンズ》をはじめ、この4人による闘い合いは、計9試合を数える。
ハーンズとの2戦目、デュランとの3戦目は重要度が低いといえなくもないけど…9試合中6試合がレナードがらみ。
復習のため勝敗を、リーグ戦のような星取形式でまとめてみたのが、以下の表。サッカーのように勝利=3、引き分け=1として、勝ち点(Pts.)が多い順に並べてみると――

レナードがダントツの"首位"。今も意見が分かれるハグラー戦の結果が逆だったとしても、10対9の僅差でレナードだ…
他の年代もまた…
リマッチなし、3人ときっちり1試合ずつ闘ったハグラー。ブランク明けのレナードと予想外(?)の接戦で惜敗するも、抜群の安定感と力強さでミドル級に君臨した。
レナードに逆転負けしたものの、デュランを痛烈な一撃で沈めた「ヒットマン」ハーンズ。しかしハグラーが見せた凄みの前には屈するしかなく……
無敵状態だったライト級からウェルター級に上げ、レナードを破った一戦がとりわけ印象深い「石の拳」デュランも、"勝ち点"をゲットしたのはこの一戦だけ。のちにミドル級王座も獲得したが、このクラスでハグラーに勝つことはできなかった。
復習がてらなんとなく始めた表組作成は意外と楽しく、70年代と90年代のヘビー級なども作ってみたけど、それはまたこんど。
2020.03.21
Photo : H.Inoue
Comentarios